【白内障のいろは】症状/原因/手術のことで悩む前に
アトピー性白内障

二十歳前後に現れる!? 〜アトピー性白内障

アトピー性白内障はアトピー性皮膚炎の合併症として知られています。アトピー性皮膚炎はその素因を持っている人が発症させますが、顔にアトピーが出た場合に合併させることが多いようです。合併させる原因はまだ解明されていませんが、アトピー治療が長期になるほど合併するリスクが高くなるといわれています。

叩く・こするはアトピー性白内障の始まり!

アトピー性皮膚炎を発症した3割もの人が白内障を合併させています。

アトピーを持つ人が白内障を合併させる原因としては水晶体に存在する蛋白質の免疫異常、痒みに対する叩く・こするなどの外傷、外用薬であるステロイド剤の副作用が考えられています。
しかしステロイド剤との因果関係は解明されておらず、直接的な関連はないとされています。

顔に現れたアトピーの炎症による強い掻痒感に耐え切れず、叩く・こするなど、外部からの損傷が白内障を引き起こす要因とされています。
またアトピー性皮膚炎の治療に長期間を要し、叩くなどの外傷を与える行為を繰り返していると白内障が起こる水晶体が混濁し始めるようです。

若年層の視力低下〜アトピー性皮膚炎の症状

アトピーを発症した人が白内障を合併させた場合、先に視力低下・かすみなどの視覚障害が現れて気づくことがあります。
二十歳くらいで顔にまでアトピーが現れた人たちは早期に白内障が両目に出現します。
アトピー性白内障の場合、水晶体核が星型に濁り始め、視力を奪っていくようです。

アトピー性白内障も症状は老人性白内障と同じく、目のかすみや視力低下、室外などの太陽光や紫外線の下では日差しが眩しく感じ、暗所では視界が奪われ行動が制限されるなどです。

治療〜手術の有無

白内障手術は、アトピー性皮膚炎を合併しているのに受けることは可能なのかが不安なところです。
若年層ならまだこれから社会活動を行い、将来を担っていくべき人材であるのに、視力低下のために生活の自由が奪われたのでは堪りません。

アトピー性皮膚炎が目の周囲に及ばなくとも、顔面に症状が広がった際には皮膚科医から眼科へ紹介してもらい、早期での眼底検査などを行い診断してもらいます。一度発症してしまった白内障は進行を食い止めることはできず、点眼薬での治療は進行を抑制させる目的で使用され、元の視力や視界を取り戻すには手術療法が最善とされています。

手術療法においても老人性白内障と同じく、濁った水晶体を超音波振動により砕いて取り除き、眼内レンズを挿入する「水晶体超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術」となります。
またアトピー性皮膚炎が顔面の目の周りまで及んでいる人は視力の低下やかすみなどの自覚症状の有無に関わらず、眼科医に受診することをお薦めします。

予防〜定期検診をしましょう!

アトピー性皮膚炎を発症している人は、もちろん叩いたり、擦ったりしたりしてはいけません。
幼児のうちに発症したアトピーは叩く・こするを繰り返していると、成人した頃に自覚症状がなくても白内障が発症する可能性もあるので、特に目を配って見てあげましょう。

またアトピー性皮膚炎が顔に発症している人は定期的に眼科受診することをお薦めします。

  • <症状と手術>白内障の治療・手術・予防
  • <原因によって分けられる白内障>老人性・アトピー性・ぶどう膜炎・先天性など
  • <白内障関連コラム>レーシック・VDT症候群など
  • <関連する目の病気>老眼・緑内障・飛蚊症・網膜剥離

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