【白内障のいろは】症状/原因/手術のことで悩む前に
白内障・糖尿病

代謝性疾患が引き起こす〜糖尿病白内障

糖尿病とは、血中に流れる糖質を調整するホルモンであるインスリンが足りない状態であり、インスリンが正常に作用していないために体内に摂取した栄養が利用されずに常時血糖(糖質)が高くなっている疾患です。
糖尿病における眼疾患は失明を起こす危険性が高く、合併症として知られている白内障や緑内障は生命にまで関わってきます。
また糖尿病患者や高血糖患者は白内障や緑内障を合併する可能性が数倍にも膨らみます。

糖尿病患者であれば若年層にも発症する!?

糖尿病が引き起こす白内障は、若年層であっても血糖値がずっと高値を示していたり、高血糖状態がずっと続いていた場合において発症がみられます。

そのため加齢とともに起こる老人性白内障とは違い、糖尿病患者は年齢に関わらず早期に白内障を発症します。

糖尿病白内障の原因は何か

この白内障における原因は糖尿病なのですが、糖尿病白内障の場合は長期に及ぶ高血糖自体が原因となってしまいます。

症状の進行スピードが早い真性糖尿病白内障と、加齢によって引き起こされる老人性白内障を併発している仮性糖尿病白内障の2種類があります。

糖尿病白内障の多くは仮性糖尿病白内障に罹患しています。水晶体が白濁する原因にはコラーゲンなどの肌に必要な成分に悪影響を与え、老化の促進やアルツハイマーなどを引き起こす有害物質である終末糖化産物(しゅうまつとうかさんぶつ)の蓄積や活性酸素により体内が酸化され老化を促したり、動脈硬化や心筋梗塞などの起因になる酸化ストレスなどが挙げられています。
しかし白濁する理由はまだ解明されていません。

どのような症状か

糖尿病白内障は若年層においても高血糖が続くことにより水晶体に混濁がみられます。初期症状としては光がきつく眩しく感じたり、眼のかすみがあります。

この段階ではまだ白内障だとは思いませんが症状が進むに連れ、視力の低下が現れて視力障害を自覚します。
真性糖尿病白内障は症状の進行スピードが速く、仮性糖尿病白内障は対照的に症状の進行スピードが遅く、だんだんと白内障症状が現れていきます。

糖尿病白内障治療と血糖コントロール

糖尿病白内障の治療には血糖が深く関係していて、進行スピードは年齢や罹患している期間が早めているとも考えられています。血糖コントロールをすることにより白内障の発症抑制の効果も期待されています。
しかし一度白内障が発症してしまうと血糖コントロールを行っても進行を止めることや改善は望めません。最終的な治療手段はやはり手術となります。

血糖値が高い状態などコントロール不良で手術を行うのは術後に他の合併症を引き起こす可能性を高めるため、コントロールがしっかり出来ている状態で行われるのが最良とされています。
術式は他の白内障と同じ(超音波水晶体乳化吸引術に眼内レンズを移植する)方法で行われ、糖尿病を持っていても網膜症などの眼疾患を合併していなければ、手術時間も短く、安全に行われるでしょう。

白内障を発症させないためには

白内障において特効薬となる目薬などは未だなく、糖尿病白内障に至っても同じ現状です。糖尿病患者が引き起こす白内障は血糖コントロールが出来ていなく、高い数値をキープした状態が続くことによって発症することが多いことから、糖尿病白内障予防には血糖コントロールが欠かせないものとなります。

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